ハイゼットジャンボの部屋 デスビキャップとローター、バッテリーを交換した!

えー、ジャンボのエンジンがかからなくなりました。

セルは回るんだけど、エンジンがかからない・・・

しばらく回してる間にバッテリーは上がる。



以前もこの症状が出たんだけど、寒くて雨の降っている日でした。

家の駐車場を出ようとしたところだったので、その日は違うクルマで出かけて
数日後にコバックに来てもらって診てもらう段取りにしました。


数日後、コバックの整備士が軽自動車に乗ってやって来ます。

「エンジンかからないんですよねー。バッテリーは一応充電しました。」

セルを回すオレ。


かかるエンジン。

「あ、かかっちゃいました。お手数おかけしました。」

なんつーことがあったワケです。

ただ、雨が降っている日に運転してると火がちゃんと飛んでないっつーか低回転があんまり吹けないっつーか
カブってるっつーか、そんな症状が出る時がたまにあったのね。


コバックに遊びに行った時に聞いたら、デストリビューターが怪しいという話をしてくれました。


デストリビューターとは何ぞやと言いますと、点火タイミングを機械的に制御している装置です。


ジャンボは3気筒の550ccなので、3本のプラグがあるワケですね。

その3本がそれぞれのタイミングでいいカンジに火花が飛んでればエンジンは快調なワケです。


その点火タイミングを制御してるのがデストリビューター、通称デスビ。


雨の日に調子が悪いっていうのは、デスビ本体とデスビキャップの間から湿気が入り込んでしまって
点火タイミングを狂わせてる場合が結構あるみたい。

ダイハツの部品センターに電話して聞いてみたら、デスビ本体は1万円くらい。

デスビキャップとOリング、デスビキャップの中にあるローターの3つ合わせて2千円くらいでした。


雨の日にバスバス言うのイヤだからデスビキャップまわりの3点セットを買って交換しようかなー
と思っていた矢先、またジャンボのエンジンがかからなくなりました。


以前と全く同じ症状です。


「あーまたコレかー。いよいよデスビ周りを替えなくちゃだなー」
と思ってダイハツ部品センターへGO。



コレが外したデスビキャップとOリング。

古い方ね。




Oリングは意外とヘタレてないカンジだけど、新品買ったし交換だ。


コレがデスビキャップの中。

真ん中の電極とローターが接触していて、
ローターがクランクの動きに合わせてクルクル回るらしい。

ローターが回ると、周りに3つあるそれぞれの電極の近くを通った時に
電流が流れるという機械的な仕組み。



3つの電極とローターは触れないらしいんだけど、スパークプラグと一緒で摩耗する消耗品なんだね。

この古いデスビキャップと新品のデスビキャップを比べると電極の形全然違ってた。



コレがローター。

下が古い方で、上が新品。


先っぽの金属部分が劣化してるのがわかりますね。

そんなこんなでローター、Oリング、デスビキャップのそれぞれをよくわからないなりに交換しました。

古いのを外して、新しいのを付けるだけなんだけど、手が入りづらかったり作業しづらいのが目に見えてたんで
マッコイにも手伝ってもらいました。


とりあえず替えるところは替えたので、マッコイのサンバーとバッテリーをブースターケーブルでつないでセルを回してみます。


「キュルキュルキュル・・・」



案の定かかりません。


もうお手上げです。



コバックに電話して来てもらうことにしましたが、今は忙しいらしく
3日後にきてくれました。




バッテリーも限界を迎えてたので
新しいバッテリーを買いました。

写真は古いバッテリーです。


新しいヤツはGSユアサの再生バッテリー。

1500円でした!


安いぜヤフオク。

さて、コバックの整備士に来てもらって症状を色々と説明しました。

元々はエンジンを載せ替えたところから「キャブがちょっと怪しい」っていう話は聞いてました。

今回もデスビ周りは怪しいんだけど、根本的な原因はキャブなのは明らか。


ヤフオクでリビルト品のキャブは売られてるんだけど3万円するんだよね。

それ買いたくないから、その中で元気に走れる方法を探っていてこうなったワケ。


コバックがまず最初にやった事は、デスビキャップがちゃんと装着されているかの確認でした。


オレらが苦労して付けたデスビキャップをあっさりと外すコバック。

そしてまたあっさりと付けるコバック。

「キャップはちゃんと付いてるね。」


セルを回してみる。


「キュルキュルキュル・・・」


かかりません。


燃料が行ってるかを確認。


燃料ポンプの近くのゴムホースを外す。

その状態でセルを軽く回すとホースから勢いよくガソリンが出てきました。


「燃料は行ってるね。」


次にプラグを外す。

先っぽがガソリンでビッショリ。

カブリまくってエンジンがかからないカンジなのかね。

よくオレらがいじるような原チャリだとそういうことってあるよね。

そんな時はプラグを抜いて、ライターで炙って汚れを取ってから付けるとエンジンがかかるんだ。


でもクルマでそんなことしてるのってあんまり聞かないぞ。


とりあえずプラグとプラグキャップを接続して、先っぽをボディに当ててセルを回す。

「あんまり良くはないけど火は飛んでるねー。」


ガソリンは来てる、火は飛んでる、デスビも動いてる。


こりゃーカブってるカンジ。


カブってるエンジンをかけるには、プラグをきれいにして装着や!
バイクと一緒や!

ということで、プラグを全てはずして炙ってからパーツクリーナーで掃除。

コバックと一緒にオレも作業です。


きれいにしたプラグをシリンダーに装着してセルを回す。


「キュルキュルキュル・・・」


かからない・・・


「シリンダーの中がガソリンでビシャビシャになっちゃってるんだね。だからプラグだけキレイにして乾燥させても
エンジンがかからないんだ。」とコバック。

「シリンダーの中を乾燥させるには・・・」

コバックが選択した方法は
・プラグを全て抜く
・キャブレターに行く燃料ホースを抜く
・その状態でセルを回し続ける
という手法でした。


これなら確かにプラグの穴からも揮発したガソリンが出ていきそうだし、ガソリン自体がシリンダーに行かないから
乾燥させることはできそう。

セルを回し続けること30秒くらい・・・


プラグをシリンダーに入れて、燃料ホースを元通りにつなぐ。

そしてセルを回す。

「キュルキュルキュル・・・ブオン!」


かかったー!

やったでコバックー!


マンセー!

やっぱプロの技術はゴイスー。


まーしばらくコレで走ってて、またエンジンがかからなくなるようなことがあればリビルトのキャブを買うカンジだ。


わざわざウチまで整備士に来てもらって、1時間以上作業してもらったんだけど、
仲良し価格なのか何なのか無料でした。

ありがとうコバック!

その後、久しぶりにジャンボを運転したんだけど、デスビキャップを交換した効果がスゴイ!

とりあえずアイドリングの時点で音が全然違うんだけど、
発進する時とかもガタガタしづらくなった。

まーそれでもポンコツクルマだからガタガタは言うんだけどね。

2011年12月上旬の作業でした。

走行距離は63000kmくらい。



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