スズキ80 K10キャブレター清掃
とりあえずスガの家に行って車体を見てみないと何とも言えないよね。
スガの話ではエンジンは現状でかからないけど年式の割にはキレイっぽい。
ちょっとおもしろそうな車体だし久しぶりだからマッコイにも声かけてスガんちに来てもらった。
群馬から来たマッコイはなぜか
ヒッチハイカーを乗せてきた。
スガが最寄りの駅までヒッチハイカーを
乗せて行って作業開始。
何となく車体をチェック。
心配してたタンクの内部は錆びてないようでこのまま使える感じ。
キックしてみると圧縮もある。
タイヤとかチェーンとか心配なところはあるけど
エンジンさえかかっちゃえばその辺りはどうにでもあるなー。
詳細はよくわからんがこのバイク
一個前の年式まではガソリンに2STオイルを混ぜて
入れる混合仕様だったらしい。
んで、このバイクはオイルタンクを装備してる
分離式。
バイクくれたスガの先輩はこのバイクの
整備説明書も持っててそれもくれたから
困ったらそれ見れば何とかなるかも。
まずはキャブだろっていうことでキャブ外すところからだね。
キャブこんな感じ。
きったねー。
エアクリが付いてるはずのところには何もついてない…
まーエアクリは後から何とかなりそう。
この時代のバイクの純正部品はきっともう出ないだろうから
社外品とかで対応する感じかね。
早速外して中見てみると…
やっぱり汚ねー!!
腐ったガソリンでドロドロや!
フロートとか完全に固着してて一切動かないの。
キャブクリーナーとブラシで丹念に掃除しました。
各ジェット類もしっかり掃除。
今回、このバイクのキャブレターのガスケットはきっとスズキにも在庫ないだろうと思って
ガスケットの自作をしてみました。
色々と調べてみた所、耐油性のあるNBRゴムのシートを使うといいっぽい。
元々付いてたガスケットは完全に硬化しててキレイに剥がせなかったから、
キャブレター本体からガスケットの型取り。
で、カッターで切ってネジ穴部分は
ポンチで穴開けます。
あんま精密じゃないけどとりあえずガソリン漏れがなければ
いいかということで完了。
実際に付けてみたら見事に漏れなし!
新しい技術をまた1つ手に入れたぞ。
苦労したのはフロート室ががガソリンで満たされると
フロートが浮いてニードルバルブが上下して
ガソリンの入ってくる穴を塞ぐところ。
ここのニードルバルブの動きがかなり渋くて
スムーズに動かされるまで何度も磨きました。
でも研磨し過ぎちゃうとガソリン漏れそうだし
ビビりながらの作業です。
しかもこのニードルバルブ見たことないんだよなー
フツーは先っぽがゴムみたいな素材でできてるし、
フロートと当たる部分ってバネみたいなの付いてるよね。
ニードルバルブを受ける方の穴っぽこの奥にもゴムっぽい素材は
ないっぽいし。
こんな金属と金属が軽く当たるだけで
ガソリンの流入を止められるのかよと思うよね。
でもニードルバルブをこのバルブシートに入れた状態で
上から水を垂らしてみても下に水漏れなかったから
大丈夫って結論に至りました。
こんな仕組みでちゃんと機能するもんなんだね。
キャブはそんな感じでキレイに掃除して、組付け完了。
これでガソリンは行くはず。
次に問題になったのがコチラのガソリンコック。
見た目もドイヒーですが、しっかりガソリン漏れします。
まーこれも部品でないだろうから他のバイクの中古品を
流用するってことでいいかー
あとこのバイク、プラグコードがぶっちぎれた状態だったので
NGKのプラグコードとプラグキャップを事前に買っておいた。
イグニッションコードとプラグコードが一体になってる仕様だったから
途中でプラグコードを切って、新品のコードとつなぎました。
これでガソリン、プラグの火は大丈夫そう。
ガソリン漏れまくりだけど、とりあえずタンクにガソリン入れて
スイッチONにしてキックしてみる!
ここでかかれば簡単なんだけどなー
しかし案の定エンジンかからず!
もしかしてプラグに火が飛んでねーんじゃね?
と思いプラグを外して火花チェックするとやっぱり飛んでない。
プラグコード替えたのに何で火飛ばねーんだよー
何度かキックしながら確認してるとついに火が!!
おおー
これで行けるんじゃね?
プラグをシリンダーにセットして、ガソリン漏れ漏れだけどコックONにして、
いざキックキック!!
すると、4回ほどキックしたところで…
キックが降りなくなった!!!!
何これ?
何でキック降りなくなっちゃったの??
焼き付き?
でもエンジンかかってないんだから焼き付きってことはないよね?
うーん、わからん。
時間もないし、今回のところはこれまでだな。
次回はキックが降りない原因究明と解決方法を探るところからだね。